
JICA海外協力隊員が活動するマダガスカルの小学校を見学する筆者(JICA提供)
5月20日から29日まで、アフリカのマダガスカルとモーリシャスに行った。
マダガスカルには、前から行きたいと思っていて、2度計画したが、いずれも政情不安などの理由で中止になり、今回ようやく実現できた。
マダガスカルはアフリカの南東部、390キロ沖にある大きな島である。面積は58万平方キロ、日本の1.6倍である。グリーンランド(218万平方キロ)、ニューギニア島(79万平方キロ)、ボルネオ島(74万平方キロ)に次ぎ、世界で4番目に大きな島である。ちなみに日本の本州は23万平方キロで第7位である。
マダガスカルは、アフリカにあるが、アジアとの関係が深い。かつて地球上にゴンドワナ大陸というものがあり、それが2億年前から8500万年前にかけて徐々に分かれて、インド亜大陸、アフリカ大陸、南米大陸、南極大陸、オーストラリア大陸、マダガスカル、アラビア半島などになったといわれている。

ワオキツネザル(上)バオバブ(下)
マダガスカルがゴンドワナ大陸から分かれた時期が早かったので、マダガスカルの動植物の85%が固有種である。珍獣が多く、キツネザルが有名である。逆にアフリカ大陸に多いキリン、象、ライオンなどの大型動物はいない。植物ではバオバブの木(アフリカ大陸にもあるが、マダガスカルが本場である)、旅人の木などが有名だ。上野動物園にはマダガスカルの動植物コーナーがあるほどで、私も何度か行ったことがある。

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