煽りません! プロ直筆、一生モノの資産運用「いまやっていいこと、悪いこと」 (5)

シニア世代と中小企業はご用心:なぜ「嫌われ者の仕組み債」を金融機関は販売し、多くの人が購入するのか

執筆者:福田猛 2022年10月15日
タグ: マネー
Pixel-Shot / stock.adobe.com
仕組み債に手を伸ばすシニア世代や中小企業は「定期収入」を期待するが、その実態は「投資家側の損」に賭けたプロ相手の勝負に他ならない。資産運用にはまったく向かない商品を購入者が勘違いする理由は以下のポイント。

 最近、仕組み債に関するニュースが金融関連のメディアで多く取り上げられている。内容はネガティブなものばかりだ。

「リスクに対してリターンが見合わない」

「金融機関の手数料稼ぎの商品だ」

「複雑な商品で多くの人には仕組みが理解できない」

「顧客本位の商品ではない」

 挙げればキリがないほどネガティブなニュースが出てくる。金融庁も批判的なレポートを出している。楽天証券が全面的に販売を取り止めた他、大手金融機関も部分的に停止するなど、対応に追われている。

この記事だけをYahoo!ニュースで読む>>
カテゴリ: 経済・ビジネス
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
福田猛(ふくだたけし) ファイナンシャルスタンダード株式会社代表取締役。同志社大学卒業後、大手証券会社を経て、2012年ファイナンシャルスタンダード設立。著書に『この世でいちばん臆病な投資生活』(サンマーク出版)、『お金の不安から一生自由になれる 考えない投資生』(飛鳥新社)、『プロがこっそり教える資産運用のはじめかた』(毎日新聞出版)などがある。2020年、一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会理事就任。ファイナンシャルスタンダード公式サイト https://fstandard.co.jp/
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top