AI時代の新たな神、エヌビディアのレジリエンスを将来視点で検証

執筆者:岩田太郎 2024年3月7日
エリア: 北米
「ゲーム向けGPUの会社」から「AI半導体開発」「データセンター向け半導体」へと企業アイデンティティをシフトさせてきた[メディア向けラウンドテーブルに出席し、手を振るフアンCEO=2023年12月8日、マレーシア・クアラルンプール](C)AFP=時事
アップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、メタ、テスラとともに米国株の「神7(セブン)」と称されるエヌビディアが、ついに時価総額世界3位に浮上した。「バブル」説は根強くあるが、その財務体質や資本戦略、研究開発体制、経営者のビジョンを仔細に見ると市場ではあまり意識されない将来に向けたレジリエンスも確認できる。

 米半導体大手エヌビディアの時価総額が2月下旬に、米IT大手のアマゾンやアルファベット(グーグルの持ち株会社)をごぼう抜きにして、2兆ドル(約300兆円)超えを達成した。

 これによりエヌビディアは、アップルやマイクロソフトといった「2兆ドル IT企業クラブ」の仲間入りを果たし、3月4日にはサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコを抜いて、時価総額で世界第3位に浮上した。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
岩田太郎(いわたたろう) 在米ジャーナリスト 米NBCニュースの東京総局、読売新聞の英字新聞部、日経国際ニュースセンターなどで金融・経済報道の基礎を学ぶ。現在、米国の経済を広く深く分析した記事を『週刊エコノミスト』『ダイヤモンド・チェーンストア』などの紙媒体に発表する一方、『ビジネス+IT』『ドットワールド』や『Japan In-Depth』などウェブメディアにも寄稿する。海外大物の長時間インタビューも手掛けており、IT最先端トレンド・金融・マクロ経済・企業分析などの記事執筆が得意分野。「時代の流れを一歩先取りする分析」を心掛ける。noteでも記事を執筆中。https://note.com/otosanusagi
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