北朝鮮が行っている拉致被害者の安否を含めた日本人に関する再調査は「夏の終わりから秋の初め」に最初の報告があるとされたが、これが先送りされた。最初の報告がいつになるのかの目途も立っていない。難航が予想された再調査だが、スタートからつまずいた状態だ。だが、報告を「先送り」するだけで事態は進展するのだろうか。
菅義偉官房長官は9月19日の記者会見で、再調査について、北朝鮮側から「調査は全体で1年程度を目標としており、現在は初期段階にある。この段階を超える説明はできない」と伝えてきたと述べた。当初は9月第2週にもあるとされてきた最初の報告だが、迷路に入り込んだ形だ。

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