饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (120)

用意周到なメニューで日仏首脳をもてなした米国

執筆者:西川恵 2008年1月号
エリア: ヨーロッパ 北米

 十一月六日から十七日にかけ、フランスのサルコジ大統領、ドイツのメルケル首相、日本の福田康夫首相と、日欧三首脳が訪米した。テキサス州のブッシュ大統領の牧場に招かれたメルケル首相は別にして、初訪米のサルコジ大統領と福田首相が、どうもてなされたか見てみよう。 対米協調に外交路線を転換したサルコジ大統領を、米国は諸手を挙げて歓迎した。六日夜の晩餐会には、米仏両国の関係者百六十人が招かれた。 ブッシュ大統領は米独立戦争に馳せ参じたフランスのラファイエット侯爵を引いて、「もう一人のジョージ・W(米国の建国の父で初代大統領のジョージ・ワシントン)とラファイエットは共に自由のために戦い、両国はその遺産を引き継ぎ、今も専制と戦う人々を支援している」と述べた。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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