仕分けを免れた「外国人受け入れ利権」

執筆者:出井康博 2010年1月号
エリア: アジア

 政府の行政刷新会議による「事業仕分け」が大詰めを迎えていた十一月二十六日午後――。厚生労働省傘下の社団法人「国際厚生事業団(JICWELS)」が東京・渋谷で開いたインドネシアとフィリピンからの介護士・看護師の受け入れ説明会には、約百五十人の介護施設、病院関係者が集っていた。その席上、JICWELSの角田隆・専務理事は誇らし気に言った。「(外国人介護士らへの受け入れ支援事業は)幸い、事業仕分けの対象にはなっていない。是非とも予算を確保したいと思います」 二〇一〇年度予算の仕分け対象となった事業は四百四十九。その多くが廃止や予算削減を求められたが、外国人介護士らの支援事業は仕分けから漏れていた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
出井康博 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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