7月21日にNHK-BSで放映されたドキュメンタリー番組「大地は誰のものか-ロシアを耕す中国人」は、過疎化が進むロシア極東部に中国農民が進出し、広大な農地を耕していることを伝える興味深いルポだった。
旧ソ連時代、バイカル湖以東の極東の人口は約900万人だったが、ソ連崩壊後の生活苦に伴う人口移住で、現在は620万人まで低下した。2015年には500万人まで低下するとの予測もある。このため、極東では膨大な休耕地が生まれ、そこに農地の少ない黒竜江省など中国東北部の農民が大量に押し寄せて大豆や野菜の収穫をしていることを伝えた内容だ。

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