饗宴外交の舞台裏
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国賓訪問のブラジルをフランスはなぜ「2番手のワイン」で饗したか
フランスのオランド大統領(58)が昨年5月の就任後、初めての国賓として迎えたのはブラジルの女性大統領ジルマ・ルセフ氏(65)だった。昨年12月11、12の両日、ルセフ大統領はエリゼ宮に赤絨毯で迎えられた(国賓訪問のときだけ表玄関に赤絨毯が敷かれる)。訪問の中で最も儀礼度の高い国賓訪問には「友好を最高レベルで確認する」という象徴的な意味があるが、ブラジル側にはフランスと提携強化に乗り出す差し迫った思惑があった。

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