
「以前の約束とは異なる判断」と苦しい弁明だったが…(C)時事
安倍晋三首相が消費増税の再延期を表明した。2017年4月に、税率を8%から10%に引き上げることが決まっていたが、これを2年半先延ばしして2019年10月からとする。
これまで安倍首相は、「リーマン・ショック級あるいは大震災級の事態にならない限り、消費税は予定通り引き上げていく」と繰り返し述べてきた。実際には2月頃から首相周辺では先送りが模索されてきたが、財務省や財務省シンパの自民党議員、財界人を中心に、予定通り増税すべきだとの意見が根強くあった。水面下ではギリギリまで先送り派と増税派での綱引きが続いた。

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