
コミーFBI長官の「ガス抜き」は成功したのか? (c)AFP=時事
米大統領選挙の最終盤、クリントン前米国務長官(69)のメール問題捜査をめぐり、わずか10日の間に、「捜査再開」から「(不訴追の)決定に変更なし」と大きく揺れた米連邦捜査局(FBI)。
「捜査再開」で支持率が低下したクリントン氏を猛追した共和党トランプ候補(70)は、今度は「不訴追」が確認されて勢いをそがれ、民主党クリントン氏は差を広げた。
選挙情勢に重大な影響を与える行動を決して起こしてはいけない「原則」が法執行機関にはある。だが、「誤解される重大なリスク」を予見しながらも、あえてローラーコースターのような展開を招いてしまったジェームズ・コミーFBI長官(55)。2度にわたりお騒がせ発表をした長官に、どんな事情があったのだろうか。

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