南スーダン派遣隊を悩ます「2つの指揮系統」

執筆者:林吉永 2016年11月30日

 さる11月18日、南スーダンにおけるPKO(国連平和維持活動)第11次派遣隊に対して「駆けつけ警護(国連やNGO職員、他国軍の兵士などが武装集団や暴徒などに襲われた際、救助・救援・警護の要請を受け、陸自隊員が現場に急行し、防護あるいは救出する任務)」および「共同防護(PKOの宿営地を他国隊と連携して防護する任務)」が発令された。
 政策も陸自施設隊も、もう後戻りできない。しかも、派遣された陸自隊員は、現地の民間人や他国派遣隊の隊員の目に「陸軍工兵隊の軍人」と映る。彼等には、陸自隊員が「軍人」ではなく特別職の国家公務員であることなど分からない。

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執筆者プロフィール
林吉永 はやし・よしなが NPO国際地政学研究所理事、軍事史学者。1942年神奈川県生れ。65年防衛大卒、米国空軍大学留学、航空幕僚監部総務課長などを経て、航空自衛隊北部航空警戒管制団司令、第7航空団司令、幹部候補生学校長を歴任、退官後2007年まで防衛研究所戦史部長。日本戦略研究フォーラム常務理事を経て、2011年9月国際地政学研究所を発起設立。政府調査業務の執筆編集、シンポジウムの企画運営、海外研究所との協同セミナーの企画運営などを行っている。
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