にわかに過熱した「マクロン人気」:混沌とするフランス大統領選挙

若き大統領候補として急浮上してきたマクロン前経済相 (c)AFP=時事
筆者は1980年代からすべてのフランス大統領選挙と主だった選挙を現地で視察してきたが、今回の大統領選挙はその行方が読めない。
いつもだと、そろそろ2人の候補者に絞られて政策対立の構図がはっきりし始めるころだが、今回は3月下旬に入って有力5候補のテレビ討論会がようやく行われたほどだった。
混迷続く選挙戦
台風の目となってフランス政界を翻弄しているのは、単独で30%近くの支持率を誇る極右・国民戦線(FN)党首のマリーヌ・ルペン候補。彼女がトップで第2回投票に進出する可能性が高まっている。

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