にわかに過熱した「マクロン人気」:混沌とするフランス大統領選挙

若き大統領候補として急浮上してきたマクロン前経済相 (c)AFP=時事

 筆者は1980年代からすべてのフランス大統領選挙と主だった選挙を現地で視察してきたが、今回の大統領選挙はその行方が読めない。

 いつもだと、そろそろ2人の候補者に絞られて政策対立の構図がはっきりし始めるころだが、今回は3月下旬に入って有力5候補のテレビ討論会がようやく行われたほどだった。

混迷続く選挙戦

 台風の目となってフランス政界を翻弄しているのは、単独で30%近くの支持率を誇る極右・国民戦線(FN)党首のマリーヌ・ルペン候補。彼女がトップで第2回投票に進出する可能性が高まっている。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 帝京大学法学部教授。東京外国語大学名誉教授。1954年生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程・パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校・ボルドー政治学院客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員教授、外交専門誌『外交』・仏語誌『Cahiers du Japon』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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