「米韓合同軍事演習」が送る北朝鮮への「重要メッセージ」

「キルチェーン」の要であり、北朝鮮へのメッセージも併せ持つ米空軍の爆撃機B1B[US AIR FORCE提供] (C)AFP=時事
8月21日、米韓合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(以下、「乙支」)が始まった(8月31日まで)。そこで、そもそも「乙支」とはいかなる演習なのか、それが米朝関係に及ぼす影響とは何かについて、論じてみたい。
韓国軍主体の指揮所演習
米韓合同軍事演習は、1年に3回行われる。そのうち春にあるのが「キー・リゾルブ」と「フォールイーグル」だ。前者は指揮所演習(図上演習)で、後者は米海軍の空母も参加する、大規模な実動演習である。一方「乙支」は、例年8月から9月に行われる指揮所演習だ。

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