「水爆保有」北朝鮮クライシス(4)骨抜き「国連制裁決議」米原案の問題点

9月11日、対北朝鮮制裁の採択後に握手を交わす、別所浩郎国連大使(中央左)とヘイリー米国連大使 (C)AFP=時事
米国は9月6日、「最強の制裁」(ヘイリー国連大使)と自称する制裁決議原案を国連安全保障理事会のメンバー国に提示した。それは(1)北朝鮮への原油、石油精製品、天然ガスの輸出禁止(2)北朝鮮からの繊維製品の輸出禁止(3)北朝鮮労働者の就労許可を原則禁止(4)金正恩(キム・ジョンウン)党委員長らの資産凍結・渡航禁止の対象に追加指定(5)朝鮮労働党、北朝鮮政府、高麗航空などの資産凍結(6)安保理の制裁委員会が指定した北朝鮮関連の貨物船舶に対する公海上での検査許可――などであった。

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