変化した日銀「黒田総裁」発言で金融政策「変更」はあるか

執筆者:鷲尾香一 2017年12月22日
タグ: 日銀 インド 日本
エリア: アジア
来年4月の任期満了を目前に発言に変化がみられる日銀の黒田総裁。その意図は……(C)EPA=時事

 

 日本銀行は12月21日に行われた金融政策決定会合で、現行の金融緩和政策据え置きを決定した。

 だが、黒田東彦総裁を中心に、このところ日銀幹部の発言が微妙かつ明らかに変化している。黒田総裁の任期満了となる2018年4月8日が約3カ月後に迫ったこの時期に、これは一体何を意味するのだろうか。

「リバーサル・レート」発言

 黒田総裁が11月13日にスイスのチューリッヒ大学で行った講演「『量的・質的金融緩和』と経済理論」の内容は、市場関係者に衝撃を与えた。講演の中で黒田総裁は、「リバーサル・レート」という考え方を紹介した。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
鷲尾香一(わしおこういち) 金融ジャーナリスト。本名は鈴木透。元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。
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