石油需要「ピークは2030年代」という衝撃予測

EV(電気自動車)は石油需要に多大な影響を及ぼすが……

 

「石油需要ピーク」が2030年代後半に訪れることを英エネルギー大手「BP」が初めて認めた! それも「BP Energy Outlook 2018 edition」(BP長期予測2018)の「メイン・シナリオ」として、である。

 当該「長期予測」作成の総責任者であるスペンサー・デール氏は2018年1月17日、共著だが『石油需要ピークと長期石油価格(Peak Oil Demand and Long-Run Oil Prices)』という論文を発表し、需要ピークは「『いつ』迎えるのか、というのが議論の焦点となっているが、それは誤誘導(misguide)するものだ」、「『欠乏の時代(age of scarce)』から『余剰の時代(age of abundance)』へのパラダイム・シフト」こそが「需要ピーク論」にとって大事な点だと指摘している(2018年1月23日「『欠乏から余剰』の原油価格を左右する『需要ピーク』と『社会コスト』」参照)。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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