岩瀬昇のエネルギー通信
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「サウジアラムコ」の株式公開は2019年に延期されるのか
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子は、皇太子就任後初めての外国訪問としてエジプト・英国を往訪し、3月10日(土)に帰国した。
英国ではエリザベス女王との昼食、チャールズ皇太子およびウィリアム王子との夕食、テリーザ・メイ首相との夕食など、手厚いもてなしを受けた。
サウジ側には、昨年11月初めに腐敗容疑で200人に上る王族、官僚、ビジネス界のリーダーたちを拘束したことで失われた「投資先としての信頼性」を回復する狙いがあった。英国としては、EU離脱を睨み、金融中心地としての「シティ」の地位保持のためにも、サウジの世界最大国営石油会社「サウジアラムコ」(以下「アラムコ」)株の5%という「史上最大のIPO(新規株式公開)」を確保することがきわめて重要な課題となっている。
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