国際人のための日本古代史 (100)

100回記念で再確認する「天皇」「ヤマト」「日本人」の正体

執筆者:関裕二 2018年6月11日
タグ: 中国 日本
エリア: アジア
福岡市の板付遺跡。水田稲作を選択したのは縄文人だった?(筆者撮影、以下同)

 

 連載もいよいよ100回だという。約8年、良くここまで続いたものだと思う。編集長・内木場重人氏、前編集長・安河内龍太氏の御尽力のおかげだ。

 そこで記念すべき今回のテーマは、ずばり「国際人のための古代史」にする。初心に戻り、日本人の正体を世界の人びとに説明するためのヒントを、まとめておこう。

守り通した「多神教信仰」

 日本人は、日本の歴史に無頓着だ。「なぜ天皇を推戴しているのか」「神道とは何か」と聞かれても、答えることはできないだろう。これでよいわけがない。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二(せきゆうじ) 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』、『「死の国」熊野と巡礼の道 古代史謎解き紀行』『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行』『「大乱の都」京都争奪 古代史謎解き紀行』『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など多数。最新刊は『古代史の正体 縄文から平安まで』。
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