ヨーロピアン・ラプソディ
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「スペイン新首相」は膠着「カタルーニャ問題」に風穴を開けられるか

スペインの首相に就任したのはペドロ・サンチェス社会労働党書記長。あだ名は「イケメン」! (C)AFP=時事
膠着状態が続いていたスペイン・カタルーニャ情勢に、突如、新しい局面が訪れた。6月に入って、スペインとカタルーニャ州が同時期に、新しい首班のもと新内閣を発足させるという、少し前には予想もつかなかった展開が始まっている。
ラホイ前スペイン首相とプチデモン前カタルーニャ州首相は、昨年8月にバルセロナでテロが起きるまで、お互いの携帯電話番号さえ知らなかったと、最近出版された本で明らかにされた。それに比べると、今回の新政権では国、州のどちらも、閣僚たちが「対話」という言葉を、繰り返して強調している。しかし、2020年には総選挙が予定されているだけに、実際、どのぐらい情勢に風穴が開けられるのか、注目が集まっている。

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