世界漫遊「食考学」の旅
世界漫遊「食考学」の旅(6)

【マレー半島】華人の過酷な労働を支えた栄養満点の肉骨茶(パクテー)

執筆者:野嶋剛 2018年10月26日
カテゴリ: 国際 文化・歴史 社会
老舗「亜華肉骨茶」の肉骨茶(筆者撮影、以下同)

 

 料理には、食べる人の社会階層も深く関わっている。現代においては誰でも食べられる郷土料理でも、かつては特定の集団が特定の場所で、特定の理由をもって生み出したものが珍しくない。

 その1つが、シンガポールやマレーシアのあるマレー半島で食べられている「肉骨茶」という料理だ。私にとっては、マレー半島を訪れるたびに味わわないではいられない「必食」の1品である。

 料理にはしばしば歴史が宿るものだが、この肉骨茶はマレー半島のチャイニーズ・ヒストリーを強烈に映し出す。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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