饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (246)

皇太子「最後の公式訪問」を「元首級」でもてなしたマクロン大統領の「狙い」

執筆者:西川恵 2018年12月12日
エリア: ヨーロッパ 日本
仏大統領夫妻主催の晩さん会であいさつされる皇太子さま。右はエマニュエル・マクロン大統領 (C)時事
 

 天皇、皇后の元侍従長だった渡辺允氏は、両陛下が皇太子、皇太子妃として最後の外国訪問となった1987年の訪米(10月3~10日)に外務省幹部として同行している。当時、渡辺氏は外務省大臣官房審議官で、出発前に上司から「国賓訪問のつもりでやってきてほしい」と言われたことを覚えている。当時、昭和天皇の衰えは誰の目にも明らかだった。次に皇太子、皇太子妃が外国訪問をするときは新しい天皇、皇后として国賓で迎えられるだろうから、その予行演習のつもりでやってきてほしい、との意味が込められていた。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。5月16日、新潮新書から『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』 を刊行。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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