メルケル「3年ぶり来日」で見えた共通課題「経済」「安全保障」

約3年ぶり、日本“だけ”を訪問したメルケル独首相の真意は…… (C)時事

 

 ドイツのアンゲラ・メルケル首相が2月4日、来日した。約3年ぶりであるのに、メディアではそれほど重要視していないような報道が目立った。だが、日独は今、かつてないほど共通の課題に直面している。

 第1に、自国第1主義による保護主義の脅威だ。

 これまで自由貿易の繁栄を謳歌してきた世界経済は、ここにきて急に保護主義の脅威にさらされている。戦後、自由貿易体制の受益国として、その恩恵を最大限に享受してきた日独にとり、この変化は是が非でも止めなければならない。両国にとり、何よりの利益は、自由で開かれた、ルールに基づいた国際秩序だ。両国は協力してこの重要性を訴えていく必要がある。2月1日に発効した日本とEU(欧州連合)の経済連携協定は、日独による自由貿易体制堅持の決意表明だ。メルケル首相は、協定の発効が「世界への重要なシグナルである」と述べた。

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執筆者プロフィール
花田吉隆 元防衛大学校教授。1977年東京大学法学部卒業。同年外務省入省。在スイス大使館公使、在フランクフルト総領事、在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授などを歴任。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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