ようやく開催「第2回米朝首脳会談」水面下の「激烈交渉」(4・了)

執筆者:平井久志 2019年2月13日
エリア: 北米 アジア
北朝鮮・寧辺の核施設(写真)は本当に廃棄されるのか。それ以外の施設も併せて廃棄か、がカギ[Airbus DS/38 North提供](C)時事

 

 北朝鮮の対米交渉と関連して注目されているのが、北朝鮮外務省切っての米国通とされた韓成烈(ハン・ソンリョル)氏の動静だ。

韓成烈外務次官は失脚か

 韓成烈氏は1980年に外務省に入省し、1992年に外務省米州課長に起用され、1993年9月からはニューヨークの国連代表部公使として活動した。1997年5月に帰国して米州局副局長になり、2002年8月には再び国連代表部へ派遣されて次席大使として活動した。2006年10月には帰国して軍縮平和研究所長を務めたが、2009年11月から2013年7月まで再び国連代表部次席大使として活動した。帰国後は外務省米州局長を経て2016年には米国担当の外務次官に昇格した。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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