マクロン「欧州軍」構想から始まるNATOの「黄昏」(下)

今年2月に行われたミュンヘン安全保障会議で、ペンス米副大統領はNATO加盟国の防衛支出増を歓迎したが…… (C)AFP=時事

 

 冷戦期にソ連による支配の下に甘んじていた東欧のワルシャワ条約機構加盟国のうち、ポーランドはエマニュエル・マクロン仏大統領の「欧州軍」構想にどう反応したか。

旧ソ連圏の国ぐに

 米国の保守的、ないし右派だとされている『ブライトバート・ニュースシンジケート』は昨年11月26日付で、「ポーランドは欧州軍といったものを軽蔑していて、米国だけが欧州の安全を保障してくれる唯一の国家だと見ている」との見出しの下、マクロン大統領、アンゲラ・メルケル独首相、それと「EU(欧州連合)の幹部官僚」たちによって推進されているこの構想が、米欧間に現在みられる安全保障関係を根底から覆してしまうのではないか、と憂慮している。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
佐瀬昌盛 防衛大学校名誉教授。1934年生れ。東京大学大学院修了。成蹊大学助教授、防衛大学校教授、拓殖大学海外事情研究所所長などを歴任。『NATO―21世紀からの世界戦略』(文春新書)、『集団的自衛権―論争のために』(PHP新書)など著書多数。
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