
活発な募集活動が、時に物議を醸すことも(イラストが問題となった、自衛隊滋賀地方協力本部が作成した自衛官募集ポスター)(C)時事
前回の拙稿『大災害に備えた非軍事「国家総動員」計画を整備せよ』(2019年4月2日)に対し、読者から様々な意見が寄せられた。拝読し、拙稿の言葉足らず、説明不足の部分もあったため、改めて私見を述べたい。
自衛官の募集人数は、定員の増減が行われない限り、毎年平均的に推移する。また、募集は「人口の減少・有効求人倍率」といった人口動態の影響を受ける。採用年齢の上限を26歳から32歳に引き上げたのは人口減少対策でもある。「社会が好景気の持続を期待する」のは常であり、その有効求人倍率が自衛官募集に厳しいのは悩ましい現象だ。

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