岩瀬昇のエネルギー通信 (140)

「あの事件」の影響ありや否や「サウジアラムコ」社債記事の「読み方」

このところ外遊を活発化させているムハンマド皇太子。まだ疑惑は晴れていないが……(C)EPA=時事

 

 サウジアラビア(以下サウジ)の国営石油「サウジアラムコ(以下アラムコ)」が史上初の社債を発行し、100億ドルの売り出し予定額に対して1000億ドルほどの申し込みがあった、と報じられた(『フィナンシャル・タイムズ』=以下「FT」=2019年4月10日「Orders for first Saudi Aramco bond smash $100bn」)。最終的には120億ドルの発行となったようだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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