金正恩「新体制」と「対米交渉」の行方(5)

執筆者:平井久志 2019年5月1日
エリア: アジア
崔龍海氏(左)の存在感は増したのか (C)時事

 

 北朝鮮は4月11日、最高人民会議第14期第1回会議を開催した。最も注目された金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の新たな職責への就任はなく、国務委員長として再選された。ただ、最高人民会議では憲法の改正も行われたのだが、その内容は公表されなかった。改正された憲法で「国務委員長」の権限がこれまで以上に強化された可能性はある。

「全ての朝鮮人民の最高代表者」

 崔龍海(チェ・リョンヘ)氏は最高人民会議で金党委員長を国務委員長に推戴する演説を行ったが、その中で金正恩氏を「世界が公認する現世紀の最も傑出した国家領導者」と称賛し、「敬愛する金正恩同志を全ての朝鮮人民の最高代表者であり共和国の最高領導者である朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長として高く推戴することを本最高人民会議に丁重に提議する」と述べた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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