
崔龍海氏(左)の存在感は増したのか (C)時事
北朝鮮は4月11日、最高人民会議第14期第1回会議を開催した。最も注目された金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の新たな職責への就任はなく、国務委員長として再選された。ただ、最高人民会議では憲法の改正も行われたのだが、その内容は公表されなかった。改正された憲法で「国務委員長」の権限がこれまで以上に強化された可能性はある。
「全ての朝鮮人民の最高代表者」
崔龍海(チェ・リョンヘ)氏は最高人民会議で金党委員長を国務委員長に推戴する演説を行ったが、その中で金正恩氏を「世界が公認する現世紀の最も傑出した国家領導者」と称賛し、「敬愛する金正恩同志を全ての朝鮮人民の最高代表者であり共和国の最高領導者である朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長として高く推戴することを本最高人民会議に丁重に提議する」と述べた。

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