【魂となり逢える日まで】シリーズ「東日本大震災」遺族の終わらぬ旅(2)

執筆者:寺島英弥 2019年6月1日
タグ: 自衛隊 日本
エリア: アジア
津波で被災した後、家々が消えた石巻市三ツ股地区=2012年3月26日(筆者撮影)

 

「お母さんが、すぐにも死にそうなんです」「目を離したら何をするか分からなくて」――。

 東日本大震災の大津波が宮城県石巻市を襲った2011年3月11日から2週間後。檀家の犠牲者の枕経に追われていた西光寺(同市門脇町)の副住職、樋口伸生さん(56)は、次の遺族宅で出迎えてくれた息子さんからこう訴えられた。津波を免れた日和山(海抜56メートル)にある住宅地の一角。顔なじみの檀家の両親と、被災して実家に身を寄せる娘たちの家族が待っていた。

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執筆者プロフィール
寺島英弥 ローカルジャーナリスト、尚絅学院大客員教授。1957年福島県相馬市生れ。早稲田大学法学部卒。『河北新報』で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)などの連載に携わり、東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』『福島第1原発事故7年 避難指示解除後を生きる』(同)。3.11以降、被災地で「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を書き続けた。ホームページ「人と人をつなぐラボ」http://terashimahideya.com/
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