
開通式には習近平主席も出席して華々しく世界にお披露目した「港珠澳大橋」だが、投下資金は永遠に回収の見込みはない(C)photoAC丸岡ジョー
中国の7~9月期の国内総生産(GDP)伸び率(前年同期比)は、4~6月期に比べ0.2ポイント低い6.0%に低下、遂に6%割れの瀬戸際に追い込まれた。
中国政府が手をこまねいているわけではない。インフラ投資の拡大、企業減税、金融緩和、消費てこ入れなど政策を総動員しているが、下落を止めることができない。
理由は単純だ。付加価値と雇用の源泉だった優良な工場が先を争うように海外に移転しつつあり、中国は1990年代後半以降の「世界の工場」から「脱・世界の工場」へと逆方向にスイングしているからだ。

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