灼熱――評伝「藤原あき」の生涯(78)

執筆者:佐野美和 2019年11月17日
エリア: アジア
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』(ダヴィッド社、1956年)より)

第5章

 昭和28(1953)年も残りひと月となった。

 敗戦から8年、占領が終わって1年が経つ。

 GHQ(連合国軍総司令部)も「占領軍」から「駐留軍」と呼ぶようになり、あと押しされるように日本人の経済活動は活発になっているようだ。

『NHKラジオ』ではGHQの指導により英語講座を開設した。アメリカではすでにテレビの放送が始まっている。日本では戦前からのテレビジョン研究が戦争により中断されたままになっていたが、GHQの指導のもと新たに技術面や法の整備がなされていった。

カテゴリ: カルチャー
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
佐野美和(さのみわ) 政治キャスター。東京都八王子市出身。株式会社チェリーブロッサムインターナショナル代表取締役。大学在学中、フジテレビの深夜番組として知られる『オールナイトフジ』のレギュラーメンバー「オールナイターズ」の一員として活躍した。1992年度ミス日本に選ばれる。TBSラジオのパーソナリティ、TBSラジオショッピングの放送作家を経て、1995年から2001年まで八王子市議会議員として活動。以後はタレントとしてテレビ出演のほか、講演会も精力的に行う。政治キャスターとしてこれまで600人以上の国会議員にインタビューしている。主な書籍に『アタシ出るんです!』(KSS出版)、『あきれたふざけた地方議員にダマされない!』(牧野出版)などがある。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top