岩瀬昇のエネルギー通信
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「COP25」で注目「中国」の「パリ協定」脱退可能性

「日中韓3カ国環境相会合」で海洋プラゴミ削減では共同声明にこぎ着けたが(11月23日、中国の李幹傑環境担当相と)(C)時事
来週12月2日から13日までの予定で、「COP25」(第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議)がスペインの首都マドリードで開催される。チリの首都サンチャゴの予定だったが、地下鉄運賃値上げに端を発する反政府運動の激化による混乱から、開催地の変更を余儀なくされたものだ。なお、主催国はチリのままとのこと。
「よくもそんなことを!」発言で有名になった16歳の「環境少女」グレタ・トゥンベリさんは、米国からサンチャゴまで陸路で行く予定だったが、再び海を渡らなければならなくなってしまった。飛行機による移動は環境に大きな悪影響を与えるとして「乗らない」ことにしているグレタさんにとっては大問題だ。困ったグレタさんがツイッターで支援を求めたところ、自家用ヨットで応援するオーストラリア人カップルが現れ、無事11月13日に米国を出発できた。そして、約3週間の航海の後に、今週末にも上陸地のポルトガルに到着するものと見られている。

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