【香港特別対談】(下)「蔡英文総統」を復活させた台湾の「亡国感」

ジャーナリスト・野嶋剛×立教大学・倉田徹教授

執筆者:野嶋剛
執筆者:倉田徹
2019年12月27日
カテゴリ: 政治 社会
エリア: アジア
1年前には想像もできなかった「V字回復」(C)EPA=時事
 

倉田 香港で起きていることは、中国の拡大とそれに対する抵抗という動きの一環と見ることもできます。似たような摩擦が周辺諸国でも起きている。

野嶋・倉田両氏が参加した『香港危機の深層 「逃亡犯条例」改正問題と「一国二制度」のゆくえ 』

 よく中国のターニングポイントになったのはリーマンショックと言われます。世界中の経済がガタガタになる中で、中国は巨額な財政出動をして経済力を維持し、世界経済を支えた。ある意味で「国際貢献」をしたわけで、それなりに称賛もされた。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、「台湾とは何か」(ちくま新書)。訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。最新刊は「タイワニーズ 故郷喪失者の物語」(小学館)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
執筆者プロフィール
倉田徹 立教大学法学部政治学科教授。専門は現代中国・香港政治。1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了、博士(学術)。香港日本国総領事館専門調査員、日本学術振興会特別研究員、金沢大学人間社会学域国際学類准教授を経て、2013年から現職。 主な著書にサントリー学芸賞を受賞した『中国返還後の香港――「小さな冷戦」と一国二制度の展開』(名古屋大学出版会、2009年)、『香港 中国と向き合う自由都市』 (共著、岩波書店、2015年)、『香港の過去・現在・未来 東アジアのフロンティア』(勉誠出版、2019年)、『香港雨傘運動と市民的不服従 「一国二制度」のゆくえ』(社会評論社、2019年)、『香港危機の深層 「逃亡犯条例」改正問題と「一国二制度」のゆくえ』(東京外国語大学出版会、2019年)。
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