党中央委員会第7期第5回総会では、予想を超える大規模な人事が行われた。
目につくのは、70~80歳代の老幹部を引退させ、50~60歳代の幹部を後任に据える世代交代だ。しかも新たに登用された人材は、金党委員長が昨年推進してきた国防力の強化や観光文化施設建設などに功績のあった人物だ。さらに党の専門部門である各部の部長の3分の2を交代させた。
先述したように、北朝鮮は昨年4月の党中央委総会や最高人民会議でも大規模な人事を行っているが、わずか8カ月でこれほど大きな人事刷新をしなければならないというのは、北朝鮮の直面している状況の深刻さを反映したものだろう。
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