北朝鮮「非核化」危うし(下)異例の「大規模人事」と「苦難の行軍」

執筆者:平井久志 2020年1月15日
エリア: アジア 北米
党中央委員会総会終了後に撮影されたとみられる記念写真(本文参照=『労働新聞』HPより)

 

 党中央委員会第7期第5回総会では、予想を超える大規模な人事が行われた。

 目につくのは、70~80歳代の老幹部を引退させ、50~60歳代の幹部を後任に据える世代交代だ。しかも新たに登用された人材は、金党委員長が昨年推進してきた国防力の強化や観光文化施設建設などに功績のあった人物だ。さらに党の専門部門である各部の部長の3分の2を交代させた。

 先述したように、北朝鮮は昨年4月の党中央委総会や最高人民会議でも大規模な人事を行っているが、わずか8カ月でこれほど大きな人事刷新をしなければならないというのは、北朝鮮の直面している状況の深刻さを反映したものだろう。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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