岩瀬昇のエネルギー通信 (215)

「新型肺炎」で「歴史的安値」LNGスポット価格の「底値」は

執筆者:岩瀬昇 2020年2月6日
エリア: アジア 北米
2019年までの10年間の世界のガス価格の推移(本文参照)
 

 先週『ロイター』が、日本を含む東北アジアのLNG(液化天然ガス)スポット市場は暖冬に加え、新型コロナウイルスによる「新型肺炎」の蔓延による中国旧正月(春節)の期間延長等もあり、さらに軟化している、前週比0.2ドル/MMBTU(百万英国熱量単位)下落し、ついに3.80ドルになりそうだと報じていた(2020年2月1日02:10「Global LNG – Asian LNG prices falls on coronavirus concerns rise」)。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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