『水道崩壊』世界の「いま」日本の「これから」

『水道崩壊』世界の「いま」日本の「これから」(8・了)水道管「可視化」が変える社会構造

執筆者:加藤崇 2020年2月22日
「フラクタ」の台湾人、マレーシア人スタッフと加藤さん(筆者提供)
 

 かつて共同創業したヒト型ロボットベンチャーをシリコンバレーの巨人「Google」にM&A(合併・買収)で売却したときにも、僕は交渉の最前線に立った。1日4時間の睡眠時間で4カ月間休みなく交渉し、最終的に望むべき交渉成果を手にしたのだった。

 M&Aなどの交渉の世界では、実際の価値よりも、買い手にとっては安く、売り手にとっては高く、ということがまま起こる。そんな時に交渉のプロが自らのテコとして使うのが、「情報の非対称性」の現象だ。売り手と買い手それぞれの情報のズレが、「価値判断のズレ」に繋がると、取引価格が大きく揺さぶられるのだ。

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執筆者プロフィール
加藤崇 早稲田大学理工学部(応用物理学科)卒業。元スタンフォード大学客員研究員。東京三菱銀行を経て、ヒト型ロボットベンチャー「SCHAFT」の共同創業者(兼取締役CFO)。2013年、同社を米国Google本社に売却し、世界の注目を集めた。2015年、人工知能により水道配管の更新投資を最適化するソフトウェア開発会社「Fracta」を米国シリコンバレーで創業し、CEOに就任。著書に『未来を切り拓くための5ステップ』(新潮社:2014年)、『無敵の仕事術』(文春新書:2016年)、『クレイジーで行こう!』(日経BP:2019年)がある。2019年2月には『日経ビジネス』「世界を動かす日本人50」に、2019年4月には、『Newsweek日本版』「世界で尊敬される日本人100」に選出された。カリフォルニア州メンローパーク在住。
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