『水道崩壊』世界の「いま」日本の「これから」(5)イギリス人が手を焼く水道

執筆者:加藤崇 2019年12月21日
タグ: イギリス
エリア: ヨーロッパ
首都ロンドンだけでも年間6000件もの漏水があると報じる『BBC NEWS』の記事
 

 イギリス、特にその首都ロンドンの街並みは美しい。この街は、車社会を前提としたアメリカ型の街づくりとは根本的に異なる。広大な土地の中、直線的に区画整理するのではなく、古くから積み上がった街並みを維持しながら、100年以上経過した歴史的建築物をリノベートしつつ少しずつ近代的なビルを織り交ぜている。

「欧米人」という括りで一緒くたにしがちだが、イギリス人とアメリカ人では、実際にビジネスや生活の現場で接してみると、全くと言っていいほど違う。イギリス人は、基本的に「本音と建前」があり、思慮深く、伝統を重んじ、また繊細で、日本人と近い点も多い。一方のアメリカ人は、直球勝負で議論を進め、新規性を重んじる。

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執筆者プロフィール
加藤崇(かとうたかし) 早稲田大学理工学部(応用物理学科)卒業。元スタンフォード大学客員研究員。東京三菱銀行を経て、ヒト型ロボットベンチャー「SCHAFT」の共同創業者(兼取締役CFO)。2013年、同社を米国Google本社に売却し、世界の注目を集めた。2015年、人工知能により水道配管の更新投資を最適化するソフトウェア開発会社「Fracta」を米国シリコンバレーで創業し、CEOに就任。著書に『未来を切り拓くための5ステップ』(新潮社:2014年)、『無敵の仕事術』(文春新書:2016年)、『クレイジーで行こう!』(日経BP:2019年)がある。2019年2月には『日経ビジネス』「世界を動かす日本人50」に、2019年4月には、『Newsweek日本版』「世界で尊敬される日本人100」に選出された。カリフォルニア州メンローパーク在住。
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