岩瀬昇のエネルギー通信 (260)

マンデー大暴落で史上初「マイナス価格」は「オイルETF」を大損させるか

投資の世界で先を見通すことはプロでも難しい(写真はイメージです)
 

 1人の同窓生がグラスを片手にニコニコしながら話しかけてきた。2018年10月7日、県立浦和高校「19期古希祝の会」の会場でのことだ。

「うちのカミさんが投資をやっているんだけど、原油で絶対に儲かる方法があれば教えて欲しい」

 どこで、誰から、僕が何をやっていると聞いたのだろうか?

 名札を見ても思い出せない御仁だ。

 もっともベビーブーマー世代だから、同窓生と言っても500人ほどいる。3年間の高校生活時代に、一度も同じクラスにならなかった同窓生の方が多い。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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