米大統領選と「SNS」(下)ついに警告されたトランプ「やりたい放題」ツイッター

執筆者:山田敏弘 2020年7月9日
エリア: 北米
「「暴力の賛美」に関するルールに違反しているとして非表示になった5月29日のツイッター(トランプ大統領のツイッターより)

 

 現在、ドナルド・トランプ大統領のやりたい放題の政治的な発言について、大きくなりすぎたSNSの大手プラットフォーマーであるツイッター社やフェイスブック社に、責任を問う声が向かうようになっている。

 こうした国政を左右するようなSNS上の政治的問題に対して、両社の方針ははっきりと分かれた。

「言論の自由を尊重」するフェイスブック

 フェイスブック社は、政治広告を排除しないとの姿勢を崩さなかった。あくまでも言論の自由を尊重するとし、政治的な投稿や広告(SNSでは広告費を払って投稿を広く拡散させることができる。多く払うほど、幅広いユーザーにリーチできる)も制限していない。

カテゴリ: 政治 IT・メディア
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執筆者プロフィール
山田敏弘(やまだとしひろ) 国際情勢アナリスト、国際ジャーナリスト、日本大学客員研究員。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版、MIT(マサチューセッツ工科大学)フルブライトフェローを経てフリーに。著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)、『CIAスパイ養成官』(新潮社)、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本』(講談社)、『死体格差 異状死17万人の衝撃』(新潮社)、『プーチンと習近平 独裁者のサイバー戦争』(文春新書)。公式YouTube「山田敏弘 SPYチャンネル」 (https://www.youtube.com/channel/UCVITNlkbLneMV-C9FxzMmEA)も更新中
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