15歳で「イスラム国」に出奔「ジハードの花嫁」の英国「帰国」は許されるか

執筆者:国末憲人 2020年7月30日
カテゴリ: 政治
エリア: ヨーロッパ
15歳で過激派組織「イスラム国」に加わり、「ジハードの花嫁」となった英国人のシャミマ・ベグム。彼女が英国に帰国できる日は来るのか…… (C) AFP=時事

 

 英国の欧州連合(EU)離脱を巡る昨年後半の騒ぎから、今年に入っての「新型コロナウイルス問題」へと、欧州での関心が目まぐるしく変化する中で、以前しきりに叫ばれた「テロの脅威」を最近、あまり耳にしない。

 シリアからイラクにかけて一時広大な支配地を確保した過激派組織「イスラム国」が昨年事実上崩壊し、彼らが支援するテロリストの動きも沈静化したことで、大規模テロの恐れは遠のいたと思われている。実際、散発的な出来事ならともかく、2015年にフランスで相次いだ風刺週刊紙『シャルリー・エブド』襲撃事件やパリ同時多発テロのようなスペクタクルを準備する余力は、彼らに残っているようには思えない。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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