灼熱――評伝「藤原あき」の生涯(113)

執筆者:佐野美和 2020年8月9日
カテゴリ: 政治 社会
エリア: アジア
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』=ダヴィッド社、1956年=より)

 総裁公選で初めての信任を経て佐藤再々改造内閣を発足したが、野党の審議拒否が続き「黒い霧」のウミも出しきれていないと踏んだのか、年も押しせまった昭和41(1966)年12月27日に衆議院を解散した。

 この解散は「黒い霧解散」と呼ばれ、勝敗は党の命運を分けるものとなる。

 全国遊説となれば顔が売れている、参議院議員のあきの出番が当然期待される。

 派閥の長の藤山事務所からも依頼があり、この日はどこどこに行ってほしいなどと遊説のお願いをされる。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
佐野美和(さのみわ) 政治キャスター。東京都八王子市出身。株式会社チェリーブロッサムインターナショナル代表取締役。大学在学中、フジテレビの深夜番組として知られる『オールナイトフジ』のレギュラーメンバー「オールナイターズ」の一員として活躍した。1992年度ミス日本に選ばれる。TBSラジオのパーソナリティ、TBSラジオショッピングの放送作家を経て、1995年から2001年まで八王子市議会議員として活動。以後はタレントとしてテレビ出演のほか、講演会も精力的に行う。政治キャスターとしてこれまで600人以上の国会議員にインタビューしている。主な書籍に『アタシ出るんです!』(KSS出版)、『あきれたふざけた地方議員にダマされない!』(牧野出版)などがある。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top