【特別コラム】コロナと生きるということ(2)社会的感染症

執筆者:内山節 2020年9月20日
エリア: アジア ヨーロッパ
 

 14世紀にユーラシア大陸でペストが蔓延したときは、背景にモンゴル帝国の展開があった。東アジアから中東、東ヨーロッパにいたる広大な帝国の成立は、当時のグローバル化された世界を生みだしていた。シルクロードなどを使った人と物の移動が活発になり、中国の雲南省あたりで発生したらしいペスト菌は、ユーラシア大陸全域に広がっていった。

爆発的感染は都市社会で

「新型コロナウイルス」の感染拡大も、その背景にグローバル化された世界があることは間違いない。人間の体内に忍び込むウイルスや細菌は、人と人、人と物の移動が活発になればなるほど活動しやすい環境を与えられ、自分たちの生命世界を拡張していく。

カテゴリ: 社会
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執筆者プロフィール
内山節 哲学者。1950年、東京生まれ。群馬県上野村と東京を往復しながら暮らしている。著書に『「里」という思想』(新潮選書)、『新・幸福論』(新潮選書)、『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(講談社現代新書)、『修験道という生き方』(共著、新潮選書)、『いのちの場所』(岩波書店)、『内山節著作集』(全15巻、農山漁村文化協会)など多数。
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