
コロナによる経済ショックのしわ寄せは、パートやアルバイトといった「最も弱い立場」の人たちに行っている(写真はイメージです)
「こんなご時世だから転勤しても仕事があるだけありがたいだろう。嫌なら勝手にしたらいい」
西日本のホテルのレストランで接客係として働いていたAさんは、今年夏、支配人に呼び出されてこう告げられた。遠く離れた地方の観光地にある系列店に転勤する人事を打診されたのだ。Aさんは40代で育ち盛りの子どもがいる。単身赴任して二重生活になったら生活が成り立たない。辞めろと言わんばかりの嫌がらせ人事だった。

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