議会「調査報告書」が糾弾したフランス「コロナ対策」罪と罰

執筆者:広岡裕児 2021年1月8日
エリア: ヨーロッパ
調査委員会の公開会議の模様(公式動画より)
 

 フランスの国会に「調査委員会」という制度がある。政府の監督と国政の評価をし、政策提言をする。議員の発議で設置され、6カ月後に報告書を出す。

 委員は、議会の党派勢力に比例して配分される。調査は国会議員自身が行い、報告書をまとめる。もちろん公開で、採択の議事録、各党派の意見も載る。国政調査権を行使して黒塗りのない省庁の文献調査をするほか、大統領以外に対する聴聞も行われる。聴聞への召喚には必ず応じなければならず、証言にあたっては宣誓をする。日本の国会での証人喚問とはちがって、傍聴はないが、場合によってはテレビ中継もされる。いずれにしろ、発言内容は報告書に記載され公開される。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
広岡裕児 1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究報告・通訳・翻訳に携わる。代表作に『エコノミストには絶対分からないEU危機』(文藝春秋社)、『皇族』(中央公論新社)、『EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―』(新潮選書)ほか。
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