
失言で窮地に陥ったパシニャン首相(C)AFP=時事
昨年秋に旧ソ連のアルメニアとアゼルバイジャンの間で勃発した第2次ナゴルノ・カラバフ戦争について、筆者はロシアの地政学的な思惑と軍事面でのインパクトを中心に紹介してきた。
まとめるならば、ロシアはアルメニアとアゼルバイジャンの双方を自国の「勢力圏」に留めるために敢えてアルメニアを見捨てたのであり、こうしたロシアの思惑を的確に読んだアゼルバイジャンは「兄弟国」トルコの支援を受けて勝利を収めたということになろう。

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