今から30年ほど前、とあるテレビ局の深夜番組で「聖徳太子」が取りあげられた。駆け出しのもの書きだった小生だが、聖徳太子にまつわる書籍を上梓していて、プロデューサーの目に止まったのか、ゲストとして呼ばれた。トーク中「聖徳太子は実在しない」と持論を展開したが、古代史の大御所にさんざん批判され、アナウンサーからも、ひどい仕打ちを受けたのを覚えている。総スカンを食らったのだ。共演者の佐治芳彦氏が収録後、絞り出すようにもらしたその一言は、今でも忘れられない。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン