政府とマスコミに欠けている「大きな安全」を確保する思考

「2050年カーボンニュートラル」を絵空事にしないために

執筆者:岩瀬昇 2021年3月17日
エリア: アジア
2050年カーボンニュートラル・全国フォーラムで発言する菅義偉首相 (C)時事

 

 繰り返しになって恐縮だが筆者は、我々日本人のエネルギーリテラシーを高めるお手伝いをすることを「任務」と自任している。本来はマスメディアこそが担うべき任務だと考え、期待しているだけに、マスメディア報道への「批判」めいた言辞が多くなってしまう。

 今回も、同じような「愚痴」から始まることをお許しいただきたい。

『日本経済新聞電子版』(日経)が掲載した『秋田沖に風車銀座、一等地を射止めるのは 欧州勢も参加――カーボンゼロ、現場を歩く』(2021年3月9日11:00)を読んで、思わず天を仰いでしまった。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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