岩瀬昇のエネルギー通信
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CO2排出ネットゼロ時代に「プラスチック」は消えるのか
ダニエル・ヤーギン新著『The New Map』を読む
海洋プラスチックごみの90%はアジアやアフリカ諸国から出されている (写真はイメージ)
時間がかかったが、名著『石油の世紀 支配者たちの興亡』(日本放送出版協会、1991年)の著者ダニエル・ヤーギンの最新本『The New Map』(Penguin Press、2020年)を読み終え、ようやく長いあいだ考え込んでいた疑問が氷解した。

筆者の心の中でもやもやしていた疑問とは、「排出ネットゼロ(カーボンニュートラル)」が実現した社会では、現代生活の隅々にまで普及している各種石油化学製品(プラスチック)はどうなっているのだろうか、ということだった。

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