【米韓首脳会談】文在寅「自画自賛」でも楽観視できない「米中朝」対立と協調の陥穽(下)

2019年12月、文在寅大統領(左)は北京を訪れた。それ以来悲願の習近平(右)訪韓は、この状況で実現するのか (C)EPA=時事
安保同盟から経済同盟へと関係を強めた米韓に、中朝は「血盟」と「力の及ぶ限り」の支援で対抗。この構造の中で、「習近平訪韓」を目論む韓国は――。

 アントニー・ブリンケン米国務長官は米韓首脳会談直後の5月23日、米『ABCテレビ』に出演し、

「北朝鮮にも取り組む考えがあるか様子を見ている。ボールは北朝鮮側にある」

 と述べ、北朝鮮に対話を訴えた。

バイデン政策の「中身」は依然として不明

 長官は、

「(ジョー・)バイデン大統領は完全な非核化という目的を達成するためには、外交的な取り組みが最善の方法だと判断した。慎重に調整されたアプローチが必要だ」

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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