“韓国の橋下徹?”李俊錫は保守野党糾合のエンジンとなるか

執筆者:平井久志 2021年6月17日
エリア: アジア
36歳という若さ、しかも非議員という立場で最大野党「国民の力」代表に就任した李俊錫氏 (C)EPA=時事
国会議員当選ゼロだがハーバード卒のエリート、コメンテーターとして活躍中の36歳が、保守系最大野党「国民の力」代表の座に駆け上がった。反フェミニズムを批判されつつ若年男性の支持を集める「公正な競争」論者の最大の仕事は、来年3月の大統領選で保守野党統一候補をつくることだ。

 韓国の野党第1党「国民の力」は6月11日、ソウルで党大会を開き、党代表に36歳で国会議員経験もない李俊錫(イ・ジュンソク)氏を選出した。

「国民の力」は国会300議席中102議席を持つ最大保守政党だが、韓国の憲政史上、30歳代の、しかも国会議員経験のない若者が党首の座についたのは前例がなく、「李俊錫」という世代交代の旋風は、野党だけでなく韓国政界全体を揺るがしている。

 韓国の大統領選挙の被選挙権は40歳以上のため、李俊錫代表は来年3月の大統領選挙には出馬できないが、次期大統領に相応しい指導者の世論調査でトップを走る尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長の動きと合わせ、韓国政界の台風の目になっている。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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