焦点はサムスンの「地政学的価値」――安保と経済で揺れる韓国
【特別企画】激動経済:「米中産業冷戦」の時代 (第3回)

サムスンの半導体主力拠点でセレモニーに臨む文在寅大統領(中央)。21年の韓国の半導体輸出額は史上初めて1000億ドルを突破する見通しだ ©︎EPA=時事
米中冷戦は米中双方の陣営構築が急速に進み、冷戦構造がより鮮明になっている。多くの国がいずれに与すべきか、危うく、困難な判断を迫られているが、なかでも最も難しい立場にあるのは韓国だろう。輸出(2019年)の25.1%が中国向けで、米国と欧州連合(EU)向けの合計23.2%を上回るほど対中依存度が高い一方、北の脅威と向き合う安全保障は米国抜きでは成り立たない。

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